竜とそばかすの姫

金曜ロードショー(サマーウォーズ)の最後に予告映像が流れて、面白そうだったので観てきました。

公開後、まだ間もない作品なので、なるべくネタバレを避けた感想を書きます。

サマーウォーズから12年後ということですが、2つの作品が地続きなのかは特に名言されていない。
インターネットの仮想世界が舞台で登場人物がそれぞれ自分のアバターを持っているなど、共通点はある。
時代に合わせて、細田守監督作品として正統進化したアップグレード版といったところだろうか。

ただ、現在はネット黎明期の匿名文化は薄れつつあり、若い人は顔出し、あるいは実名で活動している。
私から見ると、それはネットリテラシーの低い危険行為なのだが、今や時代遅れな考え方なのかもしれない。
SNSネイティブ世代は、ある種セルフブランディングの手段としてネットを上手く活用している。

主人公が実は歌がめちゃくちゃ上手くて、仮想世界で歌ったことでフォロワーが爆発的に増える。
ネット発で一気にスターダムに駆け上がるケースもあるので、現実でも充分あり得る話だと思う。
すずの親友に声を当てているのがYOASOBIの幾田りらなのだが、彼女はまさにこのケースだろう。
ヒロちゃんの声、何処かで聞いたことがある声だと思って、帰ってパンフレットを見てビックリですよ。

歌が重要な要素で、美女と野獣をベースにミュージカル仕立てになっていて、要所で劇中歌が流れる。
すず役の中村佳穂さんがそのまま歌っているのがシビれる、映画館の音響で聴くとマジで心が震えます。
プロのシンガーソングライターの方なのだけど、声優としても参加するって凄いことだと思うのです。
映画館の暗闇の中で何度も頬を濡らして鼻をすすった、サントラが出たら絶対に買います。

そばかすの姫に対する、一方の竜なのだが、彼はいわゆる”荒らし”なのかな?と推測する。
ネットの秩序を乱す者としての描写はバトルシーンのオブラートに包まれてマイルドに表現されている。
最後に彼の正体が明らかになり、エンディングを迎えるが、自分的にはちょっともやもやするものだった。
それだけ、フィクションであることを忘れ、映画に没入していたということなのかもしれない。

映像も音楽もキャスティングも完璧だった、夏休み映画としてのエンターテインメント性も備えている。
ぜひ、映画館で観てほしい、きっとあなたもBellの歌声に導かれることでしょう。


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Author: 煙人

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