「大河の一滴」読了

5月に「世界一受けたい授業」で取り上げられた五木寛之氏のエッセイ。
過去に出演依頼した際は断られたが、コロナ禍の中で再度オファーしたところ承諾されたという。

家族がこの放送を見ていて、読みたいのでネットで注文してくれないかと頼まれた。
しかし番組放送直後はプレミア価格がついており、なんと定価の3倍まで跳ね上がっていた。
近所の書店も軒並み品切れ、こうなると沈静化するまで待つしかない。

2週間後には価格が元に戻っていた、先日家族が読み終わったので私も一読させてもらった。


地獄とはこの世のことである、死や病気への不安、差別、怒り、嫉妬。
極楽とはこの世の地獄の中にキラキラ光り漂う、一瞬の泡のようなものである。
人の善意、助け合い、自由、感動、そのようなものに出会うことが極楽である、と。

仏教がベースの本なので説法のような内容だけど、文章が心地良くてスッと頭に入ってくる。

喜びだけが人を活性化するのではない、時には泣いて悲しむことが魂を浄化させるのではないか。
プラス思考とマイナス思考、どちらも人にとって大切な感情だと述べられていた。

そう言えば、3月に京都へ旅行した時に頂いた御朱印に”大悲殿”と書かれていた。
大悲とは、他人の痛みや苦しみを共に悲しみ、救おうとする慈悲の心を表しているらしい。
連綿と受け継がれる仏教流の思いやりを、ふとしたところに感じた。


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煙人

Author: 煙人

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