香川観音寺2泊3日うどん食べ歩きの旅


ゴールデンウィークを利用した香川県ひとり旅の記録。

当初、旅行の候補地に考えていたのは宮島の厳島神社でした。
しかし3月中旬の時点でホテルはすでに満室、コロナが明けて観光需要が完全に復活したようです。

第二候補に考えていたのは香川県、本場の讃岐うどんを食べてみたいと思っていたのです。
こちらも琴平周辺は満室、デキる人はもっと前から動いて予約しているのでしょうね。

観音寺・琴平・高松あたりに目星を付けていて、中間地点の丸亀に泊まるのもアリかなと考えていました。
結局、高松は諦めて観音寺に絞って2泊することにしました、父母ヶ浜と天空の鳥居をゆっくり見たかった。

山口から高速で出発したのが午前7時、ちょこちょこ休憩を挟んで14時に四国に入りました。
宮島を過ぎたあたりでひどい渋滞に巻き込まれてちょっと時間がかかった、GWの洗礼を受けましたね。
初めて瀬戸大橋を渡ったのですが、一面に広がる瀬戸内海の眺望に感動しました。

与島PAでうどんを食べようか迷ったのですが、せっかくなので香川に上陸するまで我慢。
上陸後は瀬戸大橋記念公園に寄り道しました。


瀬戸大橋の迫力には本当に圧倒されます。
こんな巨大なものを人間が造ったんだなーと、人類の叡智のひとつの到達点かもしれない。

何はともあれ、まずはうどん、朝から何も食べていない。
目星をつけていた小縣家さんというお店、念のためスマホで営業時間を調べると14時30分で閉店。
時刻は14時28分、寄り道してる場合じゃなかった。

とりあえずホテルのある観音寺に向かうことにしました、途中でうどん屋があれば入ればいい。
しかしこの考えは甘かった、何と香川のうどん屋は15時で閉まるのです、何で??

行けども行けども、のれんを片付けたお店ばかり。
そんな中、まだお客さんのいるお店を発見!


岡じまさんというお店で、しょうゆうどんを食べました、あえてトッピングなし。
やっとありついた昼飯、本場の讃岐うどんとはこれがファーストコンタクトになります。
口に入れた瞬間に広がる小麦の風味と麺のコシ、これは私が今まで食べていたうどんとは違う。


店を出たら準備中の札がかけられていた、私が最後の客だったようです。
ギリギリで食べることが出来て良かった、ごちそうさまでした。

再び観音寺に向かう、チェックインする前に父母ヶ浜の下見をするのも良いなと行先を変更。
駐車場はほぼ満車、砂浜には見たことないような人・人・人の海。
ちょっと落ち着いて写真を撮れる感じではなかった。

先にホテルにチェックインすることにして、日没前に出直しました。
夕日なら人波もシルエットにしてしまえば誤魔化せる。

父母ヶ浜の写真はこちらのエントリーに掲載しています。


見たことないような人の多さでしたね。
有名なインスタ映えスポットだけあって、特に若い女性の数がめちゃくちゃ多かった。

スニーカーが砂だらけになりました。
洗い場があるので、思い切って裸足になってもいいかもしれません。

初日の夕食もうどんと決めていました。
スマホで調べると、つるやというお店が夜も営業していたので行ってみることに。


ここも大行列、どこに行っても人が多い。
わかめうどんにかき揚げをトッピングして、おにぎりを一つ頼もうかな、メニューを見ながら考える。

お店の方が行列の先頭で説明する声が聞こえる。
ダシが切れたんです!もう何もありません!黄金うどん(釜玉)かしょうゆうどんしかありません!
大か小か!冷やかホットか!大か小か!冷やかホットか!現場は大混乱していた。


黄金うどんの小を注文、いわゆる釜玉うどんに薬味のネギと生姜がついています、なんと280円!安っ!
昼のうどんもそうでしたが、香川のうどんというのは醤油をかけて食べるのがデフォなのかな。

お店の方は連休後半初日ということもあって、この日は相当忙しかったのではないかと思います。
黄金うどん美味しゅうございました、おつかれ様でした。


2日目は高屋神社へ行く予定でした、が、道の駅から出ているシャトルバスが満席で13時まで待つとのこと。
予定を変更して、午後から参拝するつもりだった金刀比羅宮へ向かいました。

金刀比羅宮の石段を登った体験記はこちらのエントリーに掲載しています。


この日は気温が26℃まで上昇、汗だくになりました。
ここにも人の海が出来ていた、逆にここまで人出が多いと清々しさすら覚えます。

せっかくなので参道のうどん屋に入ることにしました。
一番お宮に近い、こんぴらうどんさん。


行列に並んでメニューを見る、もう行列が当たり前になってきた。
本場讃岐のかけうどんも食べてみたいが、何しろ日が照って暑い。
ここは、冷たいぶっかけうどんでも食べようか。


注文したのはエビ天ぶっかけに温玉のトッピング。
これは見た目にも旨そうだと思った、うどんと玉子の艶々したシズル感が映える。

もうワンショット。


これは美味かったです、冷え冷えのダシにアツアツの天ぷらが食欲をそそる。
食べた後もサッパリしています、さすが観光地の人気店、ごちそうさまでした。


食後のデザートに、こんぴらしょうゆ豆本舗でかまたまソフトを注文。

ソフトクリームにネギと醤油がかかった食べ物、話には聞いたことはあったけど実食は初めて。
甘いソフトクリームだけど醤油の塩味で味が変化する、そこでネギを咀嚼すると不思議な感覚。
たしかにこれはうどんかもしれない。

こういうご当地の食べ物は良いですね、観光してる!って気分になる。
しかし、香川県は本当に何でも醤油をかけて食べるんだな。

2日目の夜は疲れ果てて、コンビニの弁当をホテルで食べました。
うどんと醤油以外のものが恋しくなって・・・。
というわけでもないのですが、金刀比羅宮の石段登りが思ったより堪えた。


3日目、最終日の朝、早めにチェックアウトして、道の駅ことひき へ向かう。

朝一で並べば、高屋神社行きシャトルバスのチケットが買えるだろうと見込んで。
8時に並んで私が一番乗りでした、バスの出発は10時30分なので、ちょっと早い。

玄関をほうきで掃いていた職員さんに話を聞くと、10時までなら車で登れるらしい。
何だよー!じゃあ昨日も早起きして登れば良かった、ただし10時までには絶対に下山してね、とのこと。

高屋神社、天空の鳥居の写真はこちらのエントリーに掲載しています。


道の駅から山の天辺まで車で30分くらい、朝一だけどすでに駐車場は満車でした。
山道が結構狭いので大きな車は大変かもしれません、対向車が来たらバックするしかない。
山口県の周防大島に嵩山という険しい山があって、そこと同じくらいの悪路でした。

この天空の鳥居に辿り着いたことで今回の旅の目的は達成しました。
素晴らしい絶景でした、はるばる四国に来た甲斐があった。


最後にシメのうどんを一杯。

初日に行きそびれた小縣家さんです。


午前10時、開店前にすでに行列ができていました。

村上春樹の「辺境・近境」という紀行本に、香川県にうどんを食べるためだけに旅行する話があります。
そこで最初に紹介されていたのがこの小縣家さん、いつかここのうどんを食べてみたいと思っていました。

お店の駐車場には人に慣れた猫が2匹いて、めちゃめちゃ足元にスリスリしてきます。


お触りオッケーな猫さん、いくらでも触らせてくれました(*´Д`)ハァハァ


元祖しょうゆうどんを注文。

うどんと大根とおろし金が運ばれてきました。
自分で大根をおろしてうどんにかけます。

コシュコシュコシュコシュ、店内に客たち各々が大根をこする音が響く。
自分でおろすのは何だか楽しい。


あらかた擦り終えた状態、結構汁が出ます。
大根はおろし易いように切れ目が入っていて、そんなに固くないです。


うどんにおろした大根を汁ごと入れて、しょうゆを回し入れる。
ひと口食べてこれは美味いと思った、大根がちょっと辛いのが良い。
スダチの助けもあって後味が爽やか。

食べ進めると、どんどん辛くなる。
あれ?なんだこれ、めちゃくちゃ辛いぞ!
原因はたっぷり入れた大根の汁だろうか。

この辛さはクセになりそうです、またいつか食べに来たい。
ごちそうさまでした。


シメのうどんを食べた後は、一路帰途へ。
与島PAでお土産を色々買いました。


帰りは空いてて5時間半で山口に着きました。
行きは7時間かかりましたからね、久々に長距離運転したな。

今回、わざわざ一番混雑するGWに旅行に出かけたのは私にとって、ある意味チャレンジでした。

コロナ禍にたくさんの紀行本を読みました。
知らない土地を歩いてワクワクする気持ちを取り戻したいという思いが強くなっていく。
溢れる人波の中で私は通用するのか、完全に旅人に成りきることができるのか。
私はまだ自分の人生を楽しむことはできるのか。

中年に差し掛かり、いつまでも身体が元気なわけじゃないことを知る。
行きたい場所があるなら行ける時に行くべきなのではないか、と最近思うのです、体力のあるうちに。

金刀比羅宮では大変な思いをしたけれど、それでもやっぱり良い旅でした。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


※おまけ
今回の旅でいただいた御朱印。


右から金刀比羅宮、白峯神社、厳魂神社(奥社)。
記帳なし、いずれも書き置き、日付は書いてあります。


高屋神社、無人のため自販機での販売、たぶん朝一でないと手に入らないと思う。
日付は自分で書き込むようです。

Author: 煙人

GAMEとか写真とか買い物とか色々なことについて執筆中|漫画依存症のヤニカス事務員|村上主義者穏健派|旧約メガテニスト|Wizフリーク|黄昏の赤魔道士❅FF11復帰勢|おじさん構文検定3級|氷河期世代の週末フォトグラファー|RX100III|α6500

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