カテゴリー: 読書
深夜特急の3巻、連休中ということもあり、じっくり読めました。 シンガポールから一旦バンコクに戻り、旅客機でカルカッタへ飛立つ。旅の当初の出発地であったインド入り、深夜特急を読み始めて、密かに楽しみにしていたパートです。これまでと同様、目的地を決めるでもなく、風の吹くまま気の向くまま、自由にインドを放浪する。 3巻ではチャイという飲み物が頻繁に登場します、インドでよく飲まれている…
深夜特急の2巻を読み終えました。 香港から離れ、タイ、マレーシア、シンガポール、と東南アジアを縦断する旅。行く先々で出会う人々の、その街の暮らしの情景が臨場感を持って伝わってくる。食事の描写がうまそうで食欲をそそる、”おいしくて安いもの”を探し出す努力をしているのが分かる。 しかし、出発地点であるはずのデリーにはまだ到着していない、著者はどれほど自由人な…
深夜特急、タイトルだけは知っていた、本屋で見かけて面白そうだったので読んでみました。文字拡大増補新版、2巻までしか刊行されていません、8月~9月に3~6巻が刊行されるようです。 インドからイギリスまでの旅の紀行本、1巻はスタート地点の前に立ち寄った香港・マカオ編。若者の無計画で無謀な一人旅に強烈に惹きつけられる、宿も行先も決めず行き当たりばったり。スマホやインターネットなどない…
雑誌「ポパイ(POPEYE)」に連載されていた、村上春樹氏のTシャツコラムをまとめたエッセイ本。先月発売されたばかりの新刊です、たまには新しい本を手に取ってみたくなった。 氏が世界中で集めたTシャツのコレクション、ちょうど夏に向けてTシャツが欲しいと思っていた。色んな柄のTシャツを眺めているだけで面白い、デザイン的な着れる着れないの基準は共感しました。一目惚れして購入しても、一…
5月に「世界一受けたい授業」で取り上げられた五木寛之氏のエッセイ。過去に出演依頼した際は断られたが、今回、再度オファーしたところ承諾されたという。 家族がこの放送を見ていて、読みたいのでネットで注文してくれないかと頼まれた。しかし番組放送直後はプレミア価格がついており、なんと定価の3倍まで跳ね上がっていた。近所の書店も軒並み品切れ、こうなると沈静化するまで待つしかない。 2週間…
小島監督の著書「創作する遺伝子 僕が愛したMEMEたち」で一番最初に紹介されていた小説。 “史上最強のハードSFであり本格推理小説と法廷ミステリーの魅力まで兼ね備えた傑作”と評されている。 とにかくもうベタ褒め、SF小説とか全くの門外漢だけど一度読んでみたくなった。 あらすじ(裏表紙より一部抜粋) “月面で発見された深紅の宇宙服をまとった死体…
「METAL GEAR SOLID」シリーズの生みの親、天才ゲームデザイナー小島秀夫のエッセイ集。昨年、満を持して発売された「DEATH STRANDING」はゲーム史に残る傑作でした。 彼の好んだ小説や映画、音楽、果ては漫画、アニメに対する情熱とその想い。それらを通して、一体何が彼を小島秀夫たらしめているのかを知ることができます。2013年に出版された同氏の著書を再構成し、改…
またもや精神科医・伊良部シリーズ、空中ブランコが面白かったので他の話も読みたくなった。 全5話のオムニバス形式、伊良部のはちゃめちゃぶりは1作目から存分に発揮されていた。続けて読んでいるので伊良部とマユミちゃんのお約束(極太注射器)に安心感すら覚える。1作目からすでにこの人たちのキャラクターは確立していたのだな。 読みやすいのであっという間に読了、娯楽作品として安定して楽しめる…
芥川賞受賞作が続いたので直木賞受賞作にも手を出してみました。次に何を読むか選ぶとき、受賞歴のある作品は手に取りやすい。 連作短編小説集である精神科医・伊良部シリーズの2冊目で5話収録されています。オムニバス形式で1話読み切りなので前作を読んでいなくても問題なく入っていける。 伊良部先生のはちゃめちゃぶりと患者のリアクションが面白くて結構笑える作品だった。昔ノイタミナで見たアニメ…
読書の話、コンビニ人間に続き芥川賞受賞作のスクラップ・アンド・ビルドを読む。著者の羽田さんはタレントとしてTVに出演することも多く、どんな作品を書くのか気になっていました。 「じいちゃんなんか早う死んだらよか」毎日のようにぼやく要介護老人の祖父。そんな祖父の願いを叶えるべく、孫の健人は徐々に尊厳死の計画を練り上げていく。一見孝行孫のようだが、倫理観に問題がありそうな人物である。…