深夜特急の4巻を読み終えました。
デリーを出発し、パキスタン、アフガニスタン、イラン、と中東を横断する旅。
3巻の最後が病に伏せて暗転して終了、みたいな感じだったので、その後が気になっていました。
インドの底なしの退廃の中で、旅の目的を見失いかけているようにも見受けられた。
おんぼろの長距離バスを乗り継いでの移動は過酷ながらも楽しげだった。
もしかすると、このバスの旅こそが作品名にもなっている深夜特急のメインパートなのかもしれない。
そして、本の中で移ろいゆく季節が現実世界の秋とリンクした、沢木氏の文章はとても心地良い。
深夜特急の中で度々登場する値切り交渉の一幕、目標の金額を設定して徐々に近づけていくというもの。
元の半値で商談が成立してしまうのだから、モノの値段なんてあってないようなものなのだろうか。
あるいはそれでも利益が出るものなのか、なかなか興味深い。
しかし、つくづく英語は万能だと思う、どこの国へ行っても大抵は英語で通じてしまうのだから。
まさに世界最強言語、そして自分の英語力を省みると頭が痛くなってくる。